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2003年07月12日(土) ジェノバで探す漁師

一応一通りすべての街は訪問した。

パルマには何度か行っていたし、情報は手に入りやすい。
クレモナはホントに小さな街であっという間に街の構造がわかった。
でも日曜の朝に行ったので、街は閑散としていて、何もなかった。
そういう意味では収穫はなかった。

ボローニャは決して小さな街ではないが、だいだいのところはまわってきた。
住所のメモは忘れたものの、わずかな記憶を頼りに修復ラボの位置も確認し、
ボローニャは実は映画の街だということもわかった。
というのも街の中心に巨大スクリーンが据えられ、椅子が並べられていた。
僕が観たことのある、恵比寿ガーデンプレイスでやっていたチャップリンの屋外上映のような、
でもそれよりも規模は格段大きかった。
しかもその上映会の主催が修復ラボと同じ機関のチネテカ・ディ・ボローニャだった。
修復ラボは聞いた話だと、こじんまりとしているのかと思いきや、意外とでかいんだなぁと思わされた。
逆にいえば、こういう上映会の時に日本の映画関係者を呼んでやれるぞ! なんていえば、
僕の株もあがるとか、また調子よく自分がうまく行くことばかり考えていた。

そしてジェノバである。
何か懐かしい感じがすると思ったのは、ピースボートの船が寄港する港でもあるからでしょうか?
初めて行ったときは何のインフォメーションも持たなかったので、くたくたになるまで歩き回った。
しかし漁港など見つからず、海水浴ばかりの海に、漁の臭いすらしなかった。

情報を求めた。
でも大したものは何もなかった。
多くを期待せず、ジェノバに行ったことのあるT氏に訪ねてみた。
いくつかの有益な情報はあった。

2度目にジェノバに行ったとき、T氏に紹介されたレストランに行ったものの、
バッファンクーロ (ファックユー) な味の店で、ダマされた気がした。
と同時にこの僕が舌がこえたんだと実感したときでもあった。

街中のタバッキでたまたま見つけたガイドブックに日本語のものがあった。
思わず手にして見ていると、
T氏にいわれて行こうと思って行けなかったポルトフィーノが漁村だということを知った。
しかもまだ他に2つほど漁村があるらしい。
これは行かなくてはならない。

このドキュメントでは僕は最初にジェノバから撮りかかろうと思っている。
で、できるなら夏のうちに撮りあげたいと思っている。
というのも海といえば夏だからである。
というそんなくだらないこだわりのせいで失敗したのが「AQUAMOON」(以前企画した僕の映画) である。
ていうか秋口にFプロデューサーが企画している映画祭のテーマが「水」ということも、一つ理由にある。
でもきっと間に合いそうにない。

と、そんないろんなことを考えながら、ドゥカーレ宮殿の前の道を海の方に下り、
夜9時になってようやく夕焼けになる美しい景色を目に、
まずいパスタが申し訳なさそうにして、腹をすかした僕の胃のはじっこにいるのだった。



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